冷徹弁護士は奥手な彼女を甘く激しく愛し倒す
夏の空のようにカラッとした笑顔が、それまでくすんでいた世界に光を差す。
あの日救われたときから、本当は、手を伸ばしたくて堪らなかった。
おどおどしながらもしっかり見上げてくる瞳。
触れたら崩れていくんじゃないかと思うほど柔らかい笑顔。
好みを押し付けてくる、心地の良い傲慢さ。
なくして初めて、自分がそれを欲しがっていたことに気付いた。
だから取り戻す。
なにも難しくはない。
それだけの話だった。