冷徹弁護士は奥手な彼女を甘く激しく愛し倒す



夏の空のようにカラッとした笑顔が、それまでくすんでいた世界に光を差す。
あの日救われたときから、本当は、手を伸ばしたくて堪らなかった。

おどおどしながらもしっかり見上げてくる瞳。
触れたら崩れていくんじゃないかと思うほど柔らかい笑顔。

好みを押し付けてくる、心地の良い傲慢さ。

なくして初めて、自分がそれを欲しがっていたことに気付いた。


だから取り戻す。
なにも難しくはない。


それだけの話だった。



< 2 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop