ずっと甘溺愛婚 ~それでも性悪お嬢様は俺様御曹司に溺愛される~
「ああ、今ちょうど聖壱さんに聞こうと思っていたことがあって……きゃあっ!」
振り返りスマホの画面を見せようとすると、いきなり身体が宙に浮いた。話している最中なのに、聖壱さんが私の事を抱き上げたのだ。
「その話は後で、だな。今週は香津美が随分お預け食らわせてくれたから、こっちが先だ。」
そう言うと、聖壱さんは私を抱いたまま寝室に入りそのままベッドの上へ。この状態ではきっと「待った」は聞いてくれ無さそうね。だけど……
「本当に優しい夫は先に妻の話を聞いてくれるんじゃないかしら?」
「本当に夫の事を想う妻なのなら、こんな時は素直に相手からの愛情を受け止めるべきだろう?」
相変わらずどっちもどっち、俺様な聖壱さんと性悪な私に変わりはなくて……こんな言い合いも毎日の事だったりするのよ。
「そんなのは……あんっ!」
まだ反抗しようとすると、パジャマの中に手を入れられて下着の上から敏感な場所を指ではじかれてしまう。まだ私が話をしているのに!そう言いたかったけれど……
「香津美、今は大人しく俺に愛されていろ。」
貴方はいつもそうよ。そんな風に強気で囁いて、私の理性を役に立たなくしてしまうんだから。
私はもうパジャマのボタンを外す聖壱さんの指をボーっと見ている事しか出来ない。