ずっと甘溺愛婚 ~それでも性悪お嬢様は俺様御曹司に溺愛される~
私の肌の隅々まで丁寧になぞる長い指と手のひらに翻弄されて、いつも聖壱さんの良いように私は啼かされるのよ。
ダメとかイヤなんて言葉は聖壱さんを余計に喜ばせるだけで……私を抱くたびに意地悪な事をしてくる彼に戸惑うばかりなの。
「聖壱さん、もうヤダぁ……そんなの恥ずかしい……」
こんな風に切羽詰まった涙声でお願いしても、聖壱さんはいつも……
「恥ずかしいから、気持ち良いんだろ?もっと感じて乱れていいぜ、香津美。」
そう言ってもっと私を恥ずかしい目にあわせてくる。抱き合う時に聖壱さんに勝てたことは一度もない、いつも彼の思い通りで。
聖壱さんに快楽を教え込まれた身体は彼の愛撫に素直に反応し、すぐに彼を受け入れるための準備をする。
「ほら、もうこんなに濡れてる……」
「いちいち言わないで……っ!」
わざとこうやって私を恥ずかしがらせて喜ぶの、本当に悪趣味だわ。
大きく脚を開かされて、彼の熱を受け入れる。いつもより性急な挿入に、彼もかなり我慢していたことが分かる。少し乱暴に揺らされても、感じる場所を突かれて私は快感に喘ぐことしか出来ない。
「あっ……あっ、あんっ!やだ、もっ……イっちゃう……っ!」
「イけよ、香津美。俺も……っ」
荒い息で私の名を呼ぶ聖壱さんに掴まり、私達は同時に絶頂に達したのだった。