ずっと甘溺愛婚 ~それでも性悪お嬢様は俺様御曹司に溺愛される~


「本当に意地悪になったわ、聖壱(せいいち)さんは!全然手加減してくれないんだから。」

 温かい湯船に浸かりながら、私はグチグチと聖壱さんに文句を言っている。だって文句の一つや二つ言いたくもなるわよ、さっきまで聖壱さんは私を抱いて離してくれなかったのよ?
 私を抱く聖壱さんは最近とても意地悪で、今日もベッドの上で何度も私を泣かせたのよ?しつこいほどの愛撫に感じさせられて乱されて……理性も無くなってしまいそうになるの。

「手加減出来ない程、俺を煽っているのは香津美(かつみ)の方だろ?あんなエロくて可愛い姿見せられたら、こっちだって余裕がなくなるんだよ。」

 浴槽で私を後ろから抱きしめている聖壱さん。彼の大きな手のひらが私の胸を包んでいるように感じるのは、きっと気のせいじゃない。

「すぐそうやって私の所為にするのよね、聖壱さん。この前だってバスルームでまで……」

 それ以上は恥ずかしくて言えなかった。この明るいバスルームの中で私はあんなにもはしたなく乱されてしまって……

「あの時の香津美は凄く……なあ、もう一回ダメか?」

「ちょっと待って、私はまだ話したいことが……ゃんっ!」

 余計な事を言ってしまったと気付いた時にはもう遅くて、今回も私は聖壱さんに淫らに愛されてしまったのだった。


< 5 / 100 >

この作品をシェア

pagetop