俺の娘がポニーテールをする日
娘が可愛いという件について
行ってくるね! 俺の朝は娘の声からスタートする。今年で14歳になる娘は俺ゆずりのハニーブラウンの髪とヘーゼル色の瞳 極めつけは大きな目にふっくらした唇 筋が整っている鼻がとても愛らしい娘だ。背中の真ん中まである長い髪の毛をそのまま下ろしている。娘の通う中学校は校則がゆるく靴下の色やインナーの色を口うるさく言われないためわりといい学校だと思うが近所のおばさん達は不良だの、治安がどうだのうるさくいっている。俺の名前は瀬川千夜 31歳 誰もが知っている有名企業で働く普通の男だ。 俺はじつは御条グループの社長令息だった。なぜ過去形なのかと言うと俺は三男で本社も子会社すらもつげないいわゆる兄弟の部下として働くしかない人間だった。。1番上の兄は俺と10個違い 2番目は同い年だ そう、俺と2番目の兄は双子だった。兄より早く生まれていれば俺が会社をつげたのに そう思ってきた。
俺が早く生まれていれば兄さんみたいに会社をつげていたかもしれないのに母親は俺にいつも謝っていた。ごめんねとせめてあなたが女の子だったらと長男の名前は誠夜 誠実な人になって欲しいと言う意味でつけたそうだ。次男は咲夜 希望の花を咲かせて欲しいと言う意味だ。俺の名前は、千夜。意味は割愛する。俺ははなから会社をつげない運命だということだ。だから俺は決めた。もしかすると政略結婚させられるかもしれない。トラブルが起きた時の捨て駒にされるかもしれない。このままだと俺の未来はブラックで染まってしまう。そんなことは絶対に嫌だったから俺は馬鹿なフリをするようになった。すると優秀な兄たちは後継者としてふさわしいと周りに言われるようになった。狙い通りだった。それから俺は父親から期待されずに親族たちからは批難され続けてきた。これでいい 跡継ぎ争いもせずに自分のしたいことができる。母親はたぶんきずいていたがうしろめたいせいなのかなにも言わなかった。咲夜はおれが急に変わったことを不審がっていてそこからはあまり関わらなかった。向こうも俺と話そうとはしなかったからその点は良かった。俺の中学時代の話をしよう。
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