【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「あんたってやっぱり軽薄な男ね。 そうやって何人もの女性と仲良くしちゃって。
そういうの信じられないわ…。
一体何だって言うのよ。大体隙があるのよ。
そうやって誰にでも人懐っこい顔を見せて皆から好かれようとして馬鹿みたい。」

「レナちゃん…俺そんなつもりないんだけど…どうして今日はそんな不機嫌なの…?
俺、何かしたかな?」

空になったジョッキをテーブルへと勢いよく置くと、レナはつりあがった瞳でこちらを睨みつけた。
思わず肩がびくりと震えた。

「私の事、好きって言ってたくせに………」

気の強そうな眼差しは段々と弱々しく下を向いていった。
唇を尖らせて頬を紅潮させた彼女はしょんぼりとした表情をしたままずっと下を向き続けた。

気が強いかと思えばしおらしくなってみたり、つーかその反応まるで俺を好きでやきもちを妬いているみたいじゃないか。

基本的に物事は前向きに考えるタイプだけど、こんな素敵な勘違いしてしまっていいのだろうか?

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