【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「それはつまりOKって事?俺の彼女って事でいいの?」
「そういう事になるわねぇ……いや、別にあんたの気が変わったつーならそれはそれでいいのよ。」
余りに突然の出来事で絶句をしてしまった。
だってまさか、こんなに早く返事を貰えるとは思ってなかった。 その返事がまさかOKだとも想像はしていなかった。
俺の様子を見てレナは不安そうに顔をしかめた。 ビクビクと怯える様はやはり猫のよう。 その姿を見てやっと実感がわいてきた。
「えー!?超嬉しいんだけど!!マジで?
レナちゃんが俺の彼女になってくれるなんて、夢のようだ…
俺絶対にレナちゃんを幸せにするから安心してよッ」
その言葉にいくらかは安心したかのように見えた。 レナは再びツンといつも通りの態度に戻り、フンッとそっぽを向いた。
けれど口元が僅かに綻んでいるのが、また可愛い。 ここが居酒屋でなく、対面でなかったらぎゅっと抱きしめている所だった。
「果たしてあなた如きに私を幸せにする事が出来るのかしら?
まあ、今ちょーどぐーぜんにも私に恋人がいない所だから、お試しで付き合ってやってもいいって言ってんのよ?
あくまでも恋愛の主導権は私なのをお忘れなく。」