【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「う、ぷぷ。」

「何笑ってんのよ?!」

「いやあ、可愛いなあって思って」

「…!また、人をからかって!あんたってそういう所があるわよね?」

顔を真っ赤にして怒りだすレナさえ愛しく感じてしまう。 俺、レナのそういう所好きだ。
何故か今日のレナの怒りの全てに合点がいったからだ。

つまりは最初から俺への返事をする為に呼び出して、俺が女性関係の話をしてしまったから可愛らしいやきもちを妬いてくれたつー事でいい?

おめでたい奴だと言われるかもしれないけれど、自分の良い方に解釈をするのは得意な方だ。  そんな可愛いやきもちが分かってしまった今、愛しく思わない筈がない。

「レナちゃん、だーい好きだよ。 レナちゃんも俺の事だーい好きだよね?」

「勘違いは止めて頂戴。これはお試しって奴。
私があんたを好きになるのなんて、あんた次第じゃないかしら?

ところで、さっきの話はまだ終わってないわ。 料理研究家の塩崎さんの話よ。
私が思うに、仕事を利用してあんたに近づこうと思っているに違いないの。 既婚者とか関係ないわ。私は不倫なんて全くの否定派だけど、世の中の女性はあわよくばそういう願望を抱く女性が多いらしいのよ。
それにあんたって一見母性本能くすぐる系で年上好きしそうだし」

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