【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「今度はいつ会えるかなあ?つっても俺とレナちゃんはご近所さんだから会おうと思えばいつでも会えるよね?
また俺のマンションに遊びに来る?」
「べ、別に行ってもいいけど…」
「わーい。俺今度レナちゃんのマンションにも遊びに行きたいなあ。 彼女のマンションって超いいじゃん」
「何がいいかは分からないけれど、片付けておくわ……」
恋人らしい会話を始めると、終始レナは戸惑いっぱなしだった。 それがまた新鮮で可愛くて、思わずその体を自分の方へ引き寄せる。
ふんわりと柔軟剤の優しい香りがした。
いきなり抱きしめたらてっきり殴られるかと思ったけれど、抵抗はされなかった。
その代わりレナは俺の胸の中に包まれて、子猫のようにブルブルと震えていた。 キュン、と自分の胸が小さな鼓動を刻んでいく。
月明かりの綺麗な夜。 気が強いけれどどこかいじらしいレナは、俺の可愛い彼女になったのだ。