【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「んまあー、レナちゃんの恋人だなんて…!お会い出来て本当に本当に嬉しいですの。
私今日はすごーく楽しみにしていて…! どうしましょう、ほんっとうにどうしましょ。」
ルナの家に招かれたのは付き合い始めた次の週の土曜日であった。
妹が会いたいと言っているのだけど、と彼に言ったら「俺も会いたい!」との事で速攻OK。フットワークの軽さは変わらない。 少しは躊躇って欲しいものである。
「初めまして。阿久津フーズファクトリーの社長室で働いている相馬海と申します。
ルナさんの噂はレナちゃんからよぉーく聞いています。 よろしくお願いします」
「まあーッ。こちらこそよろしくお願いします。 レナちゃんの妹のルナです。 そして私の娘のヒナと
グレートピレニーズのジュリエットとジェネッタのロミオです。」
海に向かってヒナは屈託のない笑顔を見せて、ジュリエットは大きな体で海へと飛び掛かる。
警戒心の強いロミオはキャットタワーの一番上でジーっとこちらの動向を窺っている。
「ハハ、噂には聞いています。 ヒナちゃん写真で見るよりずっと可愛いなあ~。
それにジュリエットにも会いたかったんだ。 レナちゃんが俺に似ているっていうからさ。
アハ、人懐っこいですね~~~」