【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「めちゃくちゃ可愛いです。レナちゃんの可愛さを理解出来ない人がいるなら可哀想だなーって思う位。
俺にとっては最高の女の子だから、付き合えてめっちゃくっちゃ嬉しいんです。」
どうしてこんなにも素直になれるというのか。 思わず照れくさくなって下を向いてしまう。
怪訝そうな顔の白鳥翔の横で、ルナは花のように愛らしい笑顔を見せる。
「レナちゃんのいい所をきちんと理解して下さる方がレナちゃんの隣にいてくれて私はとても嬉しいです…!
海さん、どうかレナちゃんをよろしくお願いします。」
「勿論!任せて下さい!レナちゃんは俺が守ります…!」
私は何も言えなかった。 白鳥翔は呆れたように冷たい視線を海とルナへと送っていた。 海の言葉は嬉しいけれど照れくさくてくすぐったい。
余りにも真っ直ぐすぎるから、なんて言葉を返したらいいか分からないんだ。
「うふふ、海さんとは話が合いそう。 ジュリエットもすっごく懐いているし。
そうそう、今日はカヌレを焼いたんです。 海さん甘い物は好きですか?」
「甘い物、だーい好きです。」
「本当?嬉しいッ。 翔さんってば私の作るお菓子は甘すぎるって文句ばかり言うの。
今お茶も淹れますから、どうか寛いでくださいね」