【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「ほっくんを初めて見た時はなんてかっこいい人だろうと思ったけれど、ほっくんとはまた違ったタイプでかっこいいっすよ。
俺、童顔って言われがちだから白鳥さんみたいな人羨ましいです」
「おいおい、俺を阿久津フーズファクトリーの御曹司と一緒にするなよ。 海も可愛らしい顔してていいと俺は思うぞ。
隣のキツイ顔をした女と一緒に居ると調和されてちょうどいいや」
「誰よ、キツイ顔した女って」
「お前以外が海の隣にいるかよ。 やー、海。お前いい奴だな。気に入った。」
「こちらこそ、レナちゃんの妹さん夫婦が素敵な人で良かった。 末永くよろしくお願いしますね」
白鳥翔は海のお世辞ですっかりと気を良くしたようだ。 得意になり海へとペラペラ喋り出す。
その中にはルナと出会ったエピソードもあって、その件に関しては少しだけ耳が痛い。 そしていかにルナが自分を好きになったか話始めたが、私には白鳥翔の惚気にしか聞こえない。
ニコニコと彼の隣で相槌を打つルナはとても幸せそうで、ヒナは二人の間でキャッキャッと無邪気に笑っていた。