【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

夜ご飯でも一緒にとルナは言ってくれたけれど、実は今日初めて私の家でご飯を作る事になっていた。

下準備も家を出る前に済ませてきた。 二時間程度ルナの家にお邪魔して、家を後にする。

帰り道、海はいつもにまして上機嫌で「すごく楽しかった!」と大きな瞳をキラキラさせて話し出した。  付き合い始めたばかりで自分の家族に会わせるのは多少不安であった。

重くなっちゃはないかな?  しかしそれはどうやら取り越し苦労だったようだ。

「つーかレナちゃんの妹さんめちゃくちゃ可愛いねぇー。 旦那さんもすっごくイケメンだし。」

「そぉ?ルナは確かに可愛いけれど、白鳥翔がイケメンっつーのは全然分からないわ……」

「びっくり。ルナちゃんはもっと小悪魔的な女の子想像してたけど、めっちゃお嬢様じゃん。 しかも性格もすごく良いし」

確かに。海にとってはルナは北斗との婚約を破談にして他の男と逃げた小悪魔だったかもしれない。

私と北斗の話を聞く限り。 しかし北斗との婚約が決まる前に既にルナは白鳥翔に出会っていたし、出会ってすぐに彼を好きになったのだ。

婚約を躍起になっていたのは父だった。

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