【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「あの子は私と違って素直で優しい子なの。天使みたいな
白鳥翔もルナの純粋さを前に改心したのよ。 …まあ、あいつに関しては未だ認めちゃいないけど」

「えー?でも白鳥さんレナちゃんの事めっちゃ気に入ってるよねー」

「はぁ?!マジで止めて。冗談でも嫌だから。 あいついっつも私につっかかってくんのよ」

ぶるりと寒気がする。 思わず自分の身を両手で抱くと、海はジッとこちらを見下ろした。

「先に出会ったのがルナちゃんだったからかもよ~」

「それってどういう意味よ?」

「翔さんのレナちゃんへの態度、小学生の男の子が好きな子にわざと意地悪するやつに似てるッ」

「マジで止めてよ。私あいつの事は心底苦手なのよ……。 大体あいつが……」

ルナと白鳥翔の馴れ初めを語り始めたら、そこには嫌な記憶。

二人はあえてあの時の事を海には言わずに自分たちの馴れ初めを話したけれど、ルナと彼の出会いは私に関係がある。

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