【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「自分で自分の悪い所を認められるのは、すごく潔いよ。
それにレナちゃんがルナちゃんの事を大切にしているのは俺から見ても伝わってきたし、ルナちゃんだってレナちゃんが大好きじゃない。
俺にとってはレナちゃんだって十分純粋で頑張り屋さんだけどね~~。自分じゃ自分の事は気づかないものさ~~。
それに俺に正直にその話をしてくれて嬉しい! ますますレナちゃんの事が大好きになっちゃった~」
ポンポンと頭を撫でてくれて、ごく自然に手を繋いでくれた。
その優しさは心にじんわりと染みる。
私は本当は自分で自分が大嫌いだから、そんな自分を大好きだと言ってくれる人がこの世にいてくれるのはとても心強い。
一緒にいると心の底から癒されるわ。 どこを好きになったのか、いつ好きになったのかなんてどうでもいいじゃない。
私は、この人の隣に居たい。 握られた手を強く握り返すと、海はこちらを振り返って真っ直ぐな笑顔を向けた。
ハッキリとした答えの出ない問題が苦手な私だけど、この人の隣に居たい。その気持ちだけで本当は十分だったんじゃないだろうか。