【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
海のリクエストはハンバーグだった。 チーズがいっぱい乗っているやつ。
特別大サービスで海老フライと唐揚げも揚げてやってお子様プレートにしてやった。
犬から子供へ格上げ。 ワンプレートに乗った料理を食べて大げさな位声を上げて海は喜んでくれる。
その姿を見て、嬉しいと素直に思った。
「んんー、こんなに美味しいハンバーグを食べたのは生まれて初めてだ!
それに唐揚げも海老フライも超おいし~。タルタルソース手作りとかすごぉーい!
こんな贅沢しちゃって、俺明日死んでも後悔しない~」
「あら、それは私が困るわ」
明日、あなたがいなかったら私は困る。 その言葉に気が付いてか、海はニヤニヤしながらこちらを見やる。
「それって俺が明日いなかったら困るって事~?」
「違うわ。私が殺した事になったらたまったもんじゃないって事。
殺人犯になんてなりたくない。」
「もぉ~レナちゃんは照れ屋さんなんだからさ~。正直に言っちゃいなよー俺がいなかったら困るでしょう?」
「フンッ。 それよりご飯のお代わりはあるからご遠慮なく。 まあ、言わなくっても遠慮なんてしないでしょーけど」