【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「え~褒めてるのに~。照れ屋さんなんだからあー」

「からかわないでよ……」

「さっきの話だけどさ、レナちゃんの妹。ルナちゃん、すっごく嬉しそうに俺にレナちゃんの話をするんだ。
レナちゃんは昔から努力家で勉強もスポーツも出来て、ずっと憧れの存在だったんだって。
人間って誰でも自分と人を比べちゃうところがあるけれど、レナちゃんはレナちゃんで、ルナちゃんはルナちゃんにそれぞれいい所があると思うんだ。
それにほっくんだって俺にレナちゃんのいい所たっくさん教えてくれたしね!
だからレナちゃんがあんまり気にする事はないよ。 俺、レナちゃんの人間らしい所好きだし」

ふとした時に、心を軽くしてくれる言葉をくれる。  木漏れ日のような優しさが居心地良い。

だから彼と一緒に居ると、頬が緩みっぱなしになってしまうのだ。  あなたが優しいから、私はあなたを優しく見つめる事が出来る。

本当に不思議な人だわ。 私の周り、何も言わずともこんなに自分を理解してくれる人はいなかった。

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