【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
それにしても今日はこれからどうするのかしら…?
明日は日曜日で海も会社は休みだ。 泊って行くのだろうか?私の読んでいる恋愛小説や漫画では、結構すぐに二人は男女の関係になったりするのよ。
どうしよう…心の準備が出来ていない。それよりもお泊りをするのならば海の部屋着を用意しておくべきだったのかしら?
私は一体どこに寝るの?ベッドは一つしかないんだけど、一緒に寝てしまうものなの?! 考えれば考える程頭がパンクしてしまいそうだ。 これだから恋愛経験の少しもない女の妄想というのは止まる事を知らない。
お皿洗いを終えた海は、またまたさり気なく私の隣に座った。 それだけで体はガチガチになってしまった。
けれど海はごく自然にテレビでやっているバラエティー番組を見て、げらげらと笑っている。
「レナちゃん、あれ見てよ。超おかしいの。あはは~」
「あ、ははは…。そうね」
「俺この芸人さん好きなんだよね。てゆーか昔からテレビっ子でさあ」
「あら、そうなの?私も結構テレビは好きよ」
「そうなの?意外。レナちゃんってニュースとか見なさそう」
「どういう偏見よ。バラエティー番組も、ドラマも好きだわ。」