【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「なあーんでほっくんにそんな事が分かるんだよー」
「そりゃ分かるよ。幼馴染だもん。」
アハハと声を上げて笑うほっくんにちょっぴりジェラシー。
幼馴染っていいなとも思う。レナの立場になりゃあそりゃあ切ないけれど。
けれど二人は言葉にしなくても通じ合っているって感じがして。 俺だってレナの性格は何となく理解は出来る。
けれどいざ付き合うって立場になると、意外に焦る。 元々振られて同然って形だったから気を遣わず物事をポンポンと言えたけれど
今は嫌われたくない。 むしろ、好きになってもらいたい。俺だけ見て欲しいって独占欲だって生まれる。
「大丈夫だって。普段通りに接してやって。 きっと今頃レナもモヤモヤしてるんだろうなあー」
「レナちゃんは俺の事なんかでモヤモヤしないよ」
「そうでもないと俺は思う。 まあ、これも幼馴染的ただの勘だけどね」
少し悔しいけれど、その根拠のない勘が当たってくれていたらいいと切に思う。
「それにしてもほっくん最近上機嫌だね、何か良い事でもあった?」
「そりゃあそうだろ。 レナと海が付き合ったの俺にとったらすごく嬉しいもん。
ずっとお似合いだなあって思ってたし、海にならレナを任せられるって思ったし」