【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

結局それ以上何も訊けなかったけれど、意外や意外。

俺は女性の容姿云々はあんまり気にした事なかったけれど、岸田ちゃんと城田さんとじゃあ、受ける印象が全く違った。

どう見ても岸田ちゃんの方が華やかで男ウケをする女性だが、俺も城田さんと話をした事がないからよく分からない。

気が合って波長が合うなんてほっくんの口から出るのが驚きだ。 詳しく訊きたかったけれど、余計なお世話な気がしてそれ以上訊けなかった。


―――――

「別に不思議な事なんてないんじゃない? 北斗は昔から中身で女の子を見るタイプの男だと思うけど?」

てっきり怒っているかと思ったレナはほっくんの言う通り全然怒っちゃいなかった。

それどころか平日の仕事終わりなのに時間が合ったから一緒にスーパーに来ている。  マンションが近いっていうのはこういう時便利だ。

こんな平日の始まりだって簡単に会えたりする。 俺、偶然にもレナと近くのマンションに住んでいて本当に良かった。

「そりゃそうかもしれないけど、俺意外でさあ。 ほっくんって女の子の話を楽しそうにするタイプじゃないし、どちらかといえば奥手な人だし」

「そうね。でもあれで好きになったら結構積極的な所もあるから」

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