【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

レナの突然のカミングアウトに、俺はついついブッと吹き出してしまった。
どうしよう…。笑いが止まらない。
そんな俺の様子を感じ、レナは見る見るうちに怒りを露わにした。

「ちょ、人が真剣に言ってるのに…!
どーせあんたはこういうのに慣れているのかもしれないけど…
私は今までこういう経験がないのがコンプレックスですごく恥ずかしかったんだから…
だから…そんなに笑わないでよ…」

しょんぼりとして顔を伏せた彼女の唇に軽くキスをする。 

「違うって。 そんなの知ってたし」

「へ?」

顔を上げたレナは偉く間抜けな表情をしていたと思う。 その顔を見てまた笑みがこみ上げそうになったけれど、あんまり笑うと怒られそうだから止めておこう。

「レナちゃんの強がりも全部分かるからあ。 それにレナちゃんが恋愛の達人だったら逆にびっくりしちゃうし。
俺と一緒に居る時あんな純な反応を見せて、バレバレだし」

「あんた……はかったわね?」

「はかったなんて人聞きの悪い事言わないでよ。 それに俺、嬉しいし。
さっきのキスがファーストキスって事でしょう? レナちゃんの初めて貰えるとか超嬉しい。俺レナちゃんの全部独占したいもん。
俺、ちょー幸せ者だ。 」

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