【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「犬はさあ、誰にでも愛想いいから…可愛いけれど。」
「猫は基本的に飼い主以外に順応じゃないから嫌なのよ。 ルナの所のロミオなんてちっとも懐きやしない。」
「そういえば旦那さんもシャーシャー言われてたっけ」
「そうそう、まああれは白鳥翔の性格のせいでもあると思うけど」
「でも意外に陰では懐いてたりするかもよ」
ありえないわよ。 ロミオはルナにしか懐かない。 ヒナもルナの子供だから怒ったりはしないけれど、基本的に無関心なのだ。
そんな終わりなき犬猫論争を繰り返す土曜日の夜。 休日のお泊りもいつの間にか日課になっていた。 今日は海のマンションに泊まりに来ている。
「じゃあおやすみ~。明日の水族館楽しみ~」
「そうね。 晴れるといいわね。」
「アハハ~水族館は室内だから雨が降っても大丈夫だよ」
「そういう問題じゃないわ。 出かけるならば雨より晴れの方が気分がいいわ。たとえ室内だとしてもね。
それに私傘を持つのは好きじゃないの」
「確かにね~。俺も晴れの方が好き。 じゃあ、おやすみぃ~」