【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「この間水族館に行って」
「えぇ!水族館?一人でですか……?」
休日に一人で水族館に行く悲しい女認定されているのは、落ち込むけれど。
私ってそういうイメージなのだろうか。 いや、間違ってはいないのだ。 今までの休日はほぼ一人で時間を潰して、それを寂しいとは余り思わなかった。
「半田ちゃん、一人な訳ないじゃない。 レナさん、彼氏とデートですよね?」
「え!」
半田さんとは違い、今井さんはニヤニヤとした顔を見てポーチのイルカを見ている。
私、彼氏が出来たってルナ以外に言っていないけれど。
「だってレナさん最近楽しそうだし、なんか浮かれてるもん。
メイクも少し変えました~?」
女の勘つーのはすごいと思う。 そんなふとした変化に気が付いてる人がいるなんて。
しかし海いわく、私はすごく分かりやすいタイプの人間らしいのだ。 自分ではクールキャラで冷静かなと思っていたのに
素直にそれを口に出すと、レナちゃんは天然じゃーんっていつもの軽口で笑っていた。
「ええー?!マジで?!レナさんって特定の彼氏作らないタイプかと思ってた。
そりゃあモテるだろーけど…
星野さんが泣いちゃう…」
だから星野って誰よ。