【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
私の質問に、ルナは大きな瞳を更に大きくさせた。
…愚問だったか。 きっとルナは喧嘩なんかしない。 白鳥翔だってルナに怒ったりするもんか。
「なんて、ルナが喧嘩なんかしたりするわけないか。」
「やだ、レナちゃんったら……私も翔さんとは喧嘩します。 そりゃあ、フツーにしたりします」
「するの?!」
思わず身を乗り出してしまったら、ルナはクスクスと小さく笑う。
「そりゃあするわ。私と翔さんだって同じ人間ではないし、育ってきた環境も違うもの。 意見が食い違ったりすることもあります。
特にヒナが産まれてからは子育てについても色々と話をするし
意外にね、翔さんは折れてくれるの。 私の方が頑固だったりして」
舌をちょっと出してルナが笑う。 確かにルナは温厚そうに見えて頑固だ。そこは父譲りだ。
普段はほんわかしているくせに、怒ったら暴走して止められなくなんかなったりして。 白鳥翔が折れるっていうのは意外だったけれど…。 まあ、DVする男よりよっぽどマシだ。