【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

私の質問に、ルナは大きな瞳を更に大きくさせた。
…愚問だったか。 きっとルナは喧嘩なんかしない。  白鳥翔だってルナに怒ったりするもんか。

「なんて、ルナが喧嘩なんかしたりするわけないか。」

「やだ、レナちゃんったら……私も翔さんとは喧嘩します。 そりゃあ、フツーにしたりします」

「するの?!」

思わず身を乗り出してしまったら、ルナはクスクスと小さく笑う。

「そりゃあするわ。私と翔さんだって同じ人間ではないし、育ってきた環境も違うもの。 意見が食い違ったりすることもあります。
特にヒナが産まれてからは子育てについても色々と話をするし
意外にね、翔さんは折れてくれるの。 私の方が頑固だったりして」

舌をちょっと出してルナが笑う。 確かにルナは温厚そうに見えて頑固だ。そこは父譲りだ。

普段はほんわかしているくせに、怒ったら暴走して止められなくなんかなったりして。 白鳥翔が折れるっていうのは意外だったけれど…。  まあ、DVする男よりよっぽどマシだ。

< 192 / 295 >

この作品をシェア

pagetop