【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「だからレナちゃんも海さんと早く仲直りしなくっちゃ」
「ええ、うん。そうね……」
「今日夜ほっくんとご飯食べに行くんでしょう? ほっくんも心配して私に連絡してきたのよ。
この際ほっくんの力も借りちゃって、仲直りしちゃいましょう。」
「うん……そうよね。そうなのよね…」
そうなのだ。実は今日北斗から食事に誘われている。
海と付き合い始めてから会わなかったけれど、喧嘩の事を海に聞いたのだろう。 こういう所、北斗は中々に面倒見が良いのだ。
「それにしてもレナちゃんにそんな顔をさせる海さんも罪な人ね」
「そんな顔…?」
「はい。私レナちゃんってもっと余裕があるタイプの性格の人だと思っていたから。
レナちゃん、本当に海さんの事が好きなのね」
余りにも真っ直ぐにルナが’好き’だとか言うから、真っ赤になってしまった。
「なッ………好きなわけ…いや、好きなんだけど……」
私の顔を見て、ルナは意地悪な笑みを浮かべた。 それはどこか私に意地悪ばかりする白鳥翔の笑みに似ていた。