【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
痛い痛いと顔をしかめていたレナの腰を浮かせると「ん……」と今までと違う甘い声色が漏れる。
「ゆっくりするから痛かったら言ってね?大丈夫?」
「ん…んん…大丈夫…」
「あんまり無理しないでよ。レナちゃんが嫌ならすぐやめるから…」
目を瞑って体を震わせるものだから不安になり、一瞬動きを止めるとレナは俺の背中にぎゅっと爪を立てる。
「大丈夫。嫌じゃない……。だから続けて」
猫の様なつり上がった瞳が、薄い膜を作って俺を見上げる。
愛しくて愛しくて唇にキスを何度も落とした。 次第にレナの甘い声色は大きくなっていく。
ぎゅっと目を瞑ったレナの瞳が開いたかと思えば、頬にゆっくりと涙がつたっていく。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。すっごく幸せな気持ち。 海……私、あなたの事がとても好きよ…」
レナの素直な言葉に思わず言葉を失ってしまった。 ぎゅっと彼女を自分の方へ抱き寄せると、再び小さくキスを落とす。
大きな瞳を潤ませそんな可愛い言葉ばかり言われたら、俺の方が歯止めが利かなくなりそうだ。