【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「出来るだけ優しくするつもりだったけど…そんな事言われたら出来なくなっちゃう…。 レナちゃん、俺もレナちゃんが好きだよ」
彼女の上で少しだけ動きを速めると、最初は苦しそうに顔を歪ませていたが次第に頬を紅潮させて
小さな声で可愛らしく鳴いた。
この声も肌も涙も全て、全部俺の物。 自分という人間に、ここまで激しい独占欲があると知ったのは、レナと出会えたからだ。
君と出会えて心も体もこんなに幸せを感じる事が出来る。
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長い夜を終えて、朝を迎えると俺の腕に包まれたレナが安らかな寝息を立てる。
赤ちゃんみたいな無防備な寝顔を前に、心が柔らかくなっていくのを感じる。
むにゃむにゃと口を開き言葉にならない何かを言いながら、レナは寝ながら微笑んでいた。
……可愛い!
ぎゅーって抱きしめたい。 でも起こすのも可哀想だと思い、レナのおでこにチュッとキスを落とすとまた彼女は幸せそうに微笑んだ。
自分はもっと淡泊な人間だと思っていたけれど、実際好きな女性を抱くとブレーキが利かなくなってしまう事も判明。 昨日は初めてだったレナに相当無理をさせたような気がする。
けれどレナはそんな俺を受け入れてくれた。 無理をしてでも俺を受け入れてくれた彼女に、愛しい気持ちが溢れていく。