【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
この子と一緒に居る未来を掴むためには、様々な壁を乗り越える必要がある。
レナは普通の子だけど、レナの家庭は普通とは違う。 男兄弟もいなく、妹であるルナちゃんが嫁いだ今、チェリーチョコレートカンパニーという会社の正式な跡取りはレナしかいないだろう。
彼女との将来を真剣に考えれば考える程、そこに伴う責任は重たい。
それでもその責任を背負ってでも一緒に居たいと思う事こそ愛なのだと思う。 そもそもレナが俺との将来を真剣に考え俺と付き合っているかは謎だが……でも彼女の性格上将来を考えずに誰かと付き合うタイプではないと思う。
それを思えば俺の方こそ腹を括らねばいけないのではないだろうか。
「んぅー……ふぅー…んー…」
「あ、起きた?おはよう。」
ゆっくりと瞼を開くと、アーモンド形の綺麗な瞳は一瞬驚いて
顔を赤くした後サッと布団に身を隠してしまう。
「なーに照れちゃってんの?昨日はあんなに愛し合っちゃったじゃない」
「うるさッ……きもッ…」