【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
レナの毒舌は一種の愛情表現と認識しているので、シーツごと彼女を抱きしめる。
すると手足をジタバタ動かして、ゆっくりと目だけ出してこちらを向いた。
「レナちゃんの寝顔、すっごく可愛かったよ。 まあー寝顔が可愛いのは知ってたけどさー
こうアレだね、特別な夜からの朝を迎えるとなおさら新鮮に見えちゃうね!」
「だからあんまり恥ずかしい事を言わないでよ……。軽い所は全然変わらないんだから」
「だってー、本当に可愛いんだもの。レナちゃん好き好き好き~」
「うるさいッ!朝から好き好き言わないでよッ」
俺の好き好き攻撃にレナは相当戸惑っているらしく、顔を布団の中に隠したり出したりしていた。
そういう仕草も全部可愛いんだけどなあ…。
レナの照れ屋でツンデレな性格は俺のツボにばっちり当て嵌まる。 日に日に好きになっていくから不思議だ。
「それより体は大丈夫?」
「全然平気。昨日だってちっとも痛くなかったし」
嘘つけ。相当痛そうで、体はブルブルと震えていた癖に。 でも俺はそんな意地っ張りで頑張り屋なレナの事も嫌いじゃない。
無理だけはしないで欲しいものだけど。