【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「えー、あんなに震えていた癖にー?」
「そんなの気のせいじゃない?ちっとも平気だったし。想像してたより全然普通だったわ……
それに、あなたが優しくしてくれたから…すごく良かった…」
「ふぇー、すごく気持ち良かったんだー。さすが俺ぇ、テクあるねぇー」
「そういう事じゃないわ!!!あんたって人はもう…その軽薄な発言を止めなさいよ!」
ガバッと布団から起き上がったレナは、やけに無防備だった。
自分が裸だっていうのもどうやら忘れてしまっているらしい。
お世辞にも豊満とは言えない手のひらサイズの胸が朝の光を浴びて露わになっている。 ジッとそこに視線を移すとレナはそれに気が付いたらしく「ぎゃああ!」と悲鳴を上げた後再び布団の中に潜り込んでしまった。
「……見たわね。」
「今更照れる事ないじゃん!昨日の夜は見たし触ったし、なめ…」「それ以上言ったら殺すわよ…」
目だけ布団から出して圧がかかったので、これ以上は本気で怒らせそうだったので言うのは止めた。
代わりにレナは小さく息を吐いて、視線を上げながら小声で言った。
「すごく良かったっていうのは、すごく幸せだったって意味。
私は海としかこういう経験がないから、何をされてるのか分からずあっという間に終わってしまったけど
海にキスをされたり触られたりぎゅーっとされると、胸の上の辺りがすっごく幸せな気持ちになるの。」