【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「レナちゃん、気持ちいい?」
「ああ…あ…ん。 そういう事…言わせないで…」
「やだ。素直に言ってくれないと、止められなくなっちゃう…」
ぎゅっと目を瞑ったレナの頬はほんのりと赤くなっていて、 ぎゅっと噛みしめた唇を少し開き小さな声で言った。
「んあ…きもち…いい…」
恥じらいを持ちながら言ったその言葉に、俺の好意は止まるどころかエスカレートしていくばかりだった。
全部君が悪い。 こんなに可愛く無防備な姿を見せる、君が悪い。
シーツの中に潜り、彼女の体を丹念に愛撫するたびにビクビクと面白い位反応を見せる。 昨日よりかはずっと緊張も取れたようで、レナの白い肌を舌でゆっくりと口づけしていく。
どうしてこんなに愛しい気持ちがこみ上げて来るばかりで、誰かに何かをしたいと思えるのか。
自分はずっと周りの顔色を窺って、その人の欲しい答えや選択をしてきた。 自分が嫌でも。
けれどレナに関しては、彼女に喜んで欲しい。気持ちよくなって欲しい。 損得勘定なく、してあげたい気持ちになるのだ。 その見返りは驚くほど欲しくはなかった。
「かい……私、もうだめ…それ以上されたら」
「レナちゃん、すごく感じてる…。 俺に触られるところ、全部気持ちいい?」