【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

まあ、いい。これからはいつだってこういう事が出来るだろう。 毎日毎日レナを愛してあげたい。彼女が望む事を全部してあげたい。

この世の中でレナのこんな可愛い姿を知っているのは自分だけだと思うと、これから先もずっとずっと俺だけの物で居て欲しいという気持ちは強まっていった。

それでもまだラブラブしていたい俺はシャワーを浴びるというレナについていって、一緒にお風呂に入る。

明るくしないで、見ないで、だのいつも通りのレナに戻ってしまっていたけれど、浴室の中俺がレナの体に悪戯に触る度に彼女は甘い声を上げて、新鮮なリアクションを見せるのだ。

罵られながらも一緒に浴びるシャワーはとても楽しかった。 けれどお風呂から上がった後レナはいつもよりずっと暗い顔をしていて、重い口を開いた。


―――――


「朝からフレンチトースト食べてると優雅な気持ちになるよなあー。」
「うん。うまあーッ、俺バターたっぷりのフレンチトースト大好きぃ!」
「ほらほらレナちゃんも食べてみなよーッッ」

爽やかな朝から始まるフレンチトーストは最高だ。 卵とバターの絶妙なマッチに、添えられているサラダと半熟目玉焼きも良い。

普段より食欲がある。 けれども全てを話し終えたレナは食事に手をつけようともせず、小難しい顔をしたまんまだった。

「レナちゃん食べないの?昨日は疲れたでしょう?疲れた身体には甘い物が一番だよ!」

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