【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

レナをぎゅっと抱きしめて「大丈夫」と何度も囁いた。
嗚咽を上げて泣いていたレナは時期に落ち着きを取り戻し、俺の胸の中で安堵の息を吐く。

「だって、簡単な事じゃんか! 俺、レナちゃんと結婚してチェリーチョコレートカンパニーを一緒に継ぐよ!」

「え?!」

胸の中から顔を上げたレナは不可解な表情を見せる。

でも俺は、レナと結婚するならばそのつもりだった。 チェリーチョコレートカンパニーは老舗の一流企業だ。 レナの代で途絶えさせるわけにはいかない。

「俺が婿養子になって相馬から桜栄海になる~。めっちゃ良くない?
男だから人生で苗字が変わる事なんて早々ないと思ってたけど、俺ラッキー!
桜栄海ってなんかかっけーし」

「そんな…あなた…将来の事を簡単に…」

「簡単にじゃねぇーよ。 俺だってレナちゃんと結婚したいし、他の男にレナちゃんを取られるなんてぜってーやだ。
そうだったら答えは簡単じゃん!俺が婿養子に入る!」

俺の提案にレナは相当焦っていた様だ。

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