【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
俺はレナとは違いかなり楽観的な性格だと認識している。
愛し合う二人の間に阻まれるのが身分だっつーなら、それ程馬鹿らしい物はないと思ってもいる。
会社や跡取りの問題はどれだけ時間が掛かっても二人で解決をしていけばいい。 けれど愛し合う二人の結婚については何の問題もないと思っている。
やっぱり気持ちが一番大切なのだから。
さっきまで困ったり泣いたりしていたレナの顔が、いつも通りに戻って行く。
俺の胸の中、目を線にして笑う。
「あなたって人は……あはは。まさかそんな事言い出すなんて思ってもみなかった……」
「でもそーいう事じゃない?俺は普通の家庭で育ってきた人間で
とーちゃんは田舎のただの百姓だけど、尊敬してる。
それがレナちゃんと見合わない身分だというのならば、俺の仕事の実力で認めて貰う」