【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「俺はさーレナちゃんが大好きでレナちゃんと一生ずっと一緒にいたいって思ってるからー
その夢を叶える為ならお父さんに何を言われても平気なんだー
てか、婿養子に入るのだって抵抗ないし、チェリーチョコレートカンパニーを継げるのだって光栄だもん!
あ~…でもこれじゃあ逆玉の輿って感じで財産目当てに見えるか?! 俺、普通の百姓の息子だし」
「そんな事ないわ!農家は素晴らしい職業よッ!それにあなたのような素敵な人間性の人を育てたご両親は素敵な人に決まってる!」
電話口で海が小さく笑う。
「俺ぇ、やっぱりレナちゃんの真っ直ぐな所すごく好き。
それに俺、こう見えて色々と考えているんだ。
レナちゃんのお父さんはまだまだ若いし、社長を退くのなんて先の話だよ。
俺は桜栄家に入っても暫くは阿久津フーズファクトリーで修行したい。 その話は社長にも早速しちゃったし~~」
「おじ様に?!」
「うん。社長、レナちゃんの事すごく良い子だって褒めてた~~。
本当は北斗とレナちゃんが結婚したらいいなあって思ってたんだって~~。
でね、その時社長にレナちゃんのお父さんの話も聞いたけど、桜栄社長はとても真面目で娘さんを大事にしてる方だって言っててね~。
もしも将来俺がチェリーチョコレートカンパニーに入ったら、北斗と一緒に食品業界を盛り上げて行って欲しいって言われたよー」