【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「もう、竜馬さんもレナも…いいじゃないの。
それにルナと翔さんを呼んだのは私なのよ。せっかくのお食事会だもの、大勢の方が楽しいでしょう?
あらまー、ヒナちゃんったらすっかり海くんに懐いちゃって」

「そうなんです。ヒナったら知らない人には人見知りするのに……
前にレナちゃんがうちに海さんを連れて来た時から懐いてたんですよ。」

「あらあーうふふ。海くんから離れなくってー」

私は緊張で前日は眠れなかった。

しかし海は両親へ挨拶を済ませ、すっかりとこの重い雰囲気に打ちとけてヒナに抱っこをせびられている。

仏頂面の父に対しずっとニコニコと笑っているし、かなり肝の据わった男だとは思う。

「僕、子供は大好きなんですー。ヒナちゃーん、可愛いねぇ~」

実家に来るまでぐずっていたらしいヒナはすっかりと上機嫌になっていて、海へとニコニコ笑っている。

その姿を見た父も白鳥翔もちょっぴり悔しそうだ。

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