【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「その話こそ今関係ねぇし。
大体海の何が気に食わねぇか全く分かんねぇな。 つーかおっさん娘と結婚する男は誰でも気に食わねぇんだろ」

「私はそんな事を言っていない…!レナや会社の将来の事を考えればレナに相応しい相手をと思うのは当然の親心だ…!」

「ぬぁーにがレナに相応しい相手だ。
海はおっさんよりや俺よりも偏差値の高い大学を出ているし、人間性だって阿久津のおっさんのお墨付きなんだろ、どーせ。
そんなん何回か会った俺にでも分かる。 大体あんたの所の気性が荒い方の娘さんと真剣に結婚したいって言えるなんて大した玉だと思うぜ?
海の方こそレナには勿体ないってもんだ」

私の事をディスるのは気に食わないが、彼の言う事は最もだ。

私だって海の人間性に惚れ込んでいる。 私には勿体ない人だ。 まさか彼が私と海の付き合いに対してここまで親身になってくれるのは意外だが。

しかし父は白鳥翔の言葉に顔を真っ赤にした。

「き、貴様…!人の娘をなんだと思っている…!」

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