【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「問題大ありだろ。 これじゃあ嫁の貰い手がいつまでたっても見つからねぇ。
おっさんの紹介した見合い相手だってこいつの気性の荒さを知ったら逃げ帰っていくに違いねぇ。 そんな女との将来をここまで真剣に考えてくれる男なんて海くらいだろ。
こいつはチェリーチョコレートカンパニーとレナの将来を背負う覚悟があるっつってんだろ」

「お前に何が分かると言うのだー!人の娘を結婚前に孕ませやがって!」

「ああ?!今それは関係ねぇだろ…!」

「ちょ……桜栄社長も白鳥さんも落ち着いて下さい…!」

何故か父と白鳥翔が言い合いになり、海が間に入り止めに入る形になる。

誰が一番大人が分かったもんじゃないわよ。 それでもヒートアップした二人の言い合いは終わることなく、互いに声を荒げ始めた。

そんなこんなしているうちにヒナが大きな声で泣き出してしまう。 ぎゃあああああとリビングを切り裂かんばかりの泣き声をあげるヒナを無視して、二人は勝手な言い合いを続けた。

それにキレたのは、ルナだった。

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