【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

純白の花嫁衣装に身を包んだ私を白鳥翔は鼻で笑ったが、小さな声で「レナ良かったな」と言ってくれた。

相変わらず仲は良くないが、こいつなりに私と海の結婚を応援してくれたのは感じている。 だからまあ、感謝はしている。

「レナちあん」

「ヒナ~、レナちゃんじゃない。レナおばちゃんだ。」

「レナおあちゃん?」

「そうそう。おばちゃんだ。」

「ちょっとアンタ、ヒナに変な言葉教えないでよ。失礼よ」

「何が失礼だ。 ヒナにとったらお前は叔母さんだ。 何も変な言葉は教えてないがな」

「レナちゃんでいいじゃないのッ! 何なのよッ。せっかく晴れの日なのに気分が悪いわよッ」

ベッと意地悪な笑みを浮かべ舌を出す白鳥翔から顔を背けるようにぷいっと横を向くと
ルナと北斗がそのやり取りをクスクスと笑いながら聞いていた。
父に断りを入れた海がこちらへやって来て、白鳥翔と私の間に割り入ってくる。

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