【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「あはは~そうよね、青空。 おじいちゃんよりお父さんの方がいいもんね~」
「おいおい、真子さんもレナも酷いじゃないか。 青空く~ん、おじいちゃんもだいちゅきですよね~?」
何という幸せな光景だろう。 俺の第二の人生は幸せで満ち溢れている。
それもこれもレナに出会わなければ、味わえなかった幸せだと思えば彼女が愛しくて堪らなくなる。
レナちゃん、ありがとう。 俺と結婚してくれて。 青空という宝物をプレゼントしてくれてありがとう。
一生を賭けても、彼女と青空を幸せにすると誓う。
桜栄社長と真子さんに見守られる中、レナと目を合わせて青空の顔に互いの頬をぴたりとくっつける。 夏の眩しい日差しを浴びて、青空が俺達の間で無邪気な笑顔を浮かべる。
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「お疲れさまー。出産に退院におめでとう。」
「ふぅー…本当に疲れたわあ。 でもまだまだこれからよね、きっと子育てって想像してるよりもずっと大変よね」
自宅のマンションに帰って来て、青空は泣いたりぐずったりを繰り返していた。
喋れない代わりに環境の変化には敏感なのだろうか。
泣きじゃくる青空をレナと一緒にあれよこれよとあやしていると、あっという間に夜になった。