【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

やっとベビーベッドで落ち着いて眠ってくれたのは、夜も更けた頃だった。
ベビーベッドでぐっすりと眠る青空を見ながら、少し遅めの夕食を二人で食べる。

「ごめんね、手抜きになっちゃって」

「全然。俺、レナちゃんのうどん好き~。ん~、すっごく美味しいッ。やっぱりレナちゃんの手料理が一番!
元気が出るよ」

「全く大袈裟なんだから……。」

「本当にそう思ってるし。 退院したばかりで疲れてるのに料理作ってくれて嬉しいんだから」

結婚して妊娠が発覚してからも、レナは仕事に家事に一切手を抜かなかった。  俺、きっとそんな頑張り屋のレナが好きなんだと思う。

人一倍不器用だけど人一倍頑張り屋の彼女に出会った時から惹かれていた。
笑い合う食卓に新しい家族が増えて、もっともっと賑やかな毎日になりそうだ。

余談だけど、結婚やパパの先輩である白鳥さんは’結婚は墓場だ’と俺にアドバイスをくれた。
それと同時に’世界で一番幸せな墓場だ’とも言っていた。 照れ屋な彼らしい台詞であるとは思う。

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