【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

まさか品行方正な妹のルナがこんな野蛮な男を選ぶとは夢にも思わなかったわ。 北斗との結婚を蹴ってまで魅力的な男だとは到底思えない。

ルナの旦那…つまりは認めたくはないけれど私の義理の弟になったこの目つきの悪い男は 白鳥(シラトリ) 翔という。

SIRATORIセキュリティーという弱小警備会社の息子で今年で30歳を迎える男は、一見して好青年風に見えるが私は出会った頃から胡散臭い男だと思っていた。

ルナと白鳥 翔の出会いは二年前まで遡る。 当時私とルナの父であるチェリーチョコレートカンパニーの社長 桜栄 竜馬(リョウマ)が雇ったルナの身辺警護が白鳥 翔である。

まさかルナがこのようなタイプの男を好きになり、家出同然で彼と暮らし始めて、まさか結婚までしてしまうとは人生とは何が起こるかは分からない。

しかし白鳥 翔がどういった男であれ姪っ子にあたるヒナは可愛いものだ。

現在妹のルナは育児休暇中である。 そして私……私、桜栄 レナは今年で26歳になる。
父の会社であるチェリーチョコレートカンパニーの企画部でバリバリ仕事をしている。

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