【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「レナちゃん、シャワー浴びちゃってもいいよ?」
「はぁーーー?!!!???」
’シャワー’という言葉に思わずドン引きしてしまい、玄関の扉に背中を強打してしまった。 突然の衝撃に痛む背中を押さえていると、海はクスクスと馬鹿にした笑みを浮かべる。
「大丈夫?痛かったでしょう
つーかなーに想像してんのー?エッチだなー」
「え、エッチって…!」
「結構雨に打たれちゃったでしょって。 そのままで居たら風邪ひいちゃうかもしれないし、鍵は見つかるかも分からないし取り合えずシャワー浴びて温まっておいでって事だったんだけど。
そんなに動揺する事ないでしょう?
着替えなら貸せるしさ。」
自分の想像力の豊かさに呆れる。
このシチュエーションは漫画の中で見たことがある。 雨に打たれた男女がシャワーを浴びて、そのままそういう関係になってしまうのだ。
漫画の読みすぎだ。 つーか自分ながらなんつー漫画読んでいるのよ。 思わず自分の右頬をぶん殴る。
海は不思議そうな顔をして、浴室まで案内してくれた。