【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「そういう冗談は止めてよ。」
「冗談じゃないってば。俺好きじゃない女とご飯行ったり飲みに行ったりしないタイプだし」
「合コンは行くのに?」
少しだけ意地悪な質問をしてやると海は不服そうに唇を尖らせた。
「あれはほっくんの為に開いたものだよ。 俺は興味ない。ほっくんはもっと興味なさそうだったけどさ。
一体どんな女だったら満足なんだろう。 モデル並みに綺麗な子も来てたのに。
やっぱり魔性系?レナちゃんの妹さんってどんな子?」
ルナの話になり思わず瞳を伏せる。
「ルナは、全然魔性系じゃないよ。 すっごく純粋で優しいタイプ。 私とは全然違うタイプの子なのよ」
そこまで言うと海は不思議そうに眼を瞬かせた。
「純粋で優しい子だったらレナちゃんそっくりじゃんか」
海の中で私って一体どういう女に写っているのだろうか。
純粋で優しい、は私のイメージとはかけ離れている。
冷酷で冷たそうとはよく言われるけれど。 だから海は何の澱みもなくその言葉を発した時、不覚にも動揺してしまった。
それを汲み取ったのか、少し前のめりになった海は大きな手で私の頭を撫でた。