【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「わあ…!ルナさんにそっくり。 ルナさんにそっくりだと自動的にレナさんにもそっくりになりますね~…
将来絶対美人さんになりますよぉ~楽しみですねえ」

私とルナって似ている? 全然似ていると思った事はない。

私はルナとは全然違うタイプだ。 顔の造りも身長や体型だって似ていない。 ルナは漫画に出てくるような美少女だ。髪も長くて目がくりくりの。 そして身長が小さく、胸が大きい。

それに引き換え私は可愛い系とは言えないだろう。 それに身長も高く痩せ細っていて、主に胸のあたりがガリガリだ。 自分とルナが似ているとはちっとも思わない。

「はぁー…」

「レナさんお疲れですねぇ。顔色が悪いですよ。 レナさんは仕事しすぎなんですって~たまには息抜きもしなくっちゃ!」

「ハハ、そうね。ありがとう。」

四代続くチェリーチョコレートカンパニーは老舗の製菓会社だ。
私は大学を卒業した四年前に入社して、企画部でバリバリと仕事をこなしている。

どーせ親の会社だからコネでしょう?負けず嫌いだった私は陰でそう言われるのがとても嫌いで、誰よりも仕事に真摯に向き合ってきた。

私の仕事ぶりを見て文句を言う人はいつの間にかいなくなっていた。

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