【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「わんにゃんパークで写真をいっぱい撮ったの。 ラインで共有しておくわ。
それにしても穴場だった。動物と触れ合うってのは心も癒されるし、時間もあっという間ね」
「レナちゃんが笑っているのいっぱい見れて俺も嬉しかった。
あ、俺も写真送るね~可愛いレナちゃんをいっぱい撮れたから」
「嫌だわ。 私の写真まで撮ってたの?変態ね」
辛辣な言葉も、猫みたいにつりあがった目で睨みつけられるのももう慣れっこ。
ツンデレ属性大歓迎だ。
今はまだツンの部分ばかりしか見れていないけれど、そのうちデレデレの彼女を見せて欲しい。
その破壊力の凄まじさは計り知れない。
共有した写真を見ては、互いに盛り上がり話は止まらない。 二人でいてこんなに楽しそうなレナを見るのは初めてだった。
俺はずっと笑いっぱなしだった。 レナが楽しそうにしているのが嬉しかったし、何より一緒に話しているには素直に楽しかったからだ。
「あんたって不思議な人ね」
「そお?」
「だって私と一緒に居るのなんかつまらなくない…?」
不安そうな表情を浮かべそう訊いてきた彼女は、やはり人に気を許さない気高い猫のようだ。
しかしその本質は、人一倍自分に自信がなく人に気を遣い過ぎてしまう女性だ。