【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「私って、一緒に居て楽しい女性ではないと思うから…」
「そんな事ないよ?俺ちょー楽しいし~~!!」
「あんたは犬みたいな性格だから誰にでも懐っこくって誰と一緒に居ても楽しそうに振舞えるんでしょうけど…」
「それって節操ないって事?レナちゃんは辛辣だなあー」
首を小さく横に振って、眉を下げてちょっと困った顔をする。
「言い方が悪くて申し訳ないわ。 少しだけ尊敬しているのよ。あんたはきっと誰にでも優しくって、私の様な可愛げのない女にも優しい。
八方美人と言えば聞こえは悪いかもしれないけど、私はあんたのように周りに振舞えなくてビビらせてばかりだから
あんたのそういう所、素直に羨ましいと思う」
真っ直ぐな物言いをする女性だ。 分かっていないのだろうか。 自分のそういう所、実はすごく可愛らしいって。
これだから自分をよく分かっていない女はずるいのだ。
「私の妹もすごく素直で良い子なのよ。 顔も可愛いけれど、性格がすごく良い。
北斗がルナを好きになるのも良く分かるの。 分かっていたのに私は大人げない嫉妬ばかりして…ルナに酷い事をしたりもした。
そういう自分が、私は嫌いだわ」