【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「どうもありがとう。今日はとても楽しかったわ。 家にいるとついつい仕事の事を考えたりしちゃうから、久しぶりに有意義な休日を過ごせた気がする。
それにご飯もご馳走様。」
素直な所もあるのだ。
何だか嬉しくなってしまってすぐに調子に乗ってしまうのは自分の悪い癖だとも思う。
素直な彼女が余りにも新鮮だったがゆえに、ついつい頭をナデナデしてしまう。 するとレナは顔を真っ赤にして頬を膨らませた。
「どう?俺と一緒にいるのは楽しいでしょう?付き合う気になった?」
「だからあんたはすぐにそういう事をッ!冗談でも止めてよね。」
「冗談なんかじゃないんだけどなあー…」
むしろ今日でかなり本気になった方だ。 レナは楽しかったと言ってくれたけれど、それはこっちの台詞。 俺は今日ずっと楽しかった。
レナが無邪気に笑う姿を見れた事も、ぽつりと漏らした本音も嬉しかった。
不器用で分かりずらいけれど、可愛い人だと思う。本人が思っているよりずっと魅力的だ。
付き合って欲しいも本気なんだけど俺が冗談で言ってるかと思ったらしく、ぷりぷり怒っている。 そういう所も可愛くて、何故か笑えた。