【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「まあ……私も楽しかったし…。付き合ってくれてありがとう。牧場に来るのなんて久しぶりだったわ。
物凄く小さい時にね、北斗の家族とうちの家族で一緒に来た事があって」

「そうなんだ~ほっくんとレナちゃん達は小さい頃からの付き合いだもんね」

「ええ、北斗とルナは泣き虫だから自分より大きな羊やヤギが怖くって二人で泣き出したのよ」

「アハハ~それ笑える~。でも小さい頃だったら大きな生き物は怖いかもね。」

「二人とも私を挟んで手を繋いでてね。 北斗は今は身長も大きいけどあの頃は平均より小さかったからなあ。
とはいえ四つも年下の私の後ろに隠れて今でも思い出して笑っちゃうわ。」

ルナと同じくらい、あの頃の北斗は泣き虫だった。 引っ込み思案でもじもじしていた。一人っ子ってせいもあったのかもしれないけど。

まあ、そういう姿を小さい頃から見てきた訳で、未だに放っておけないのだ。 今や北斗も立派な大人なはずなのに。

「そういえばその妹夫婦が昨日実家に遊びに来ていたの。まあ、私がルナに久しぶりに実家に帰るって連絡したからなんだけど」

「へぇ~噂のレナちゃんとは全く正反対の妹さん」

「そう。ヒナを連れてね。 あ、ヒナっていうのはルナの子供ね」

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