【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「うん、知ってる。レナちゃん写真見せてくれた事あるじゃん。
後、旦那さんがすっごくイケメンなんだよね」

「あら、見せたっけ?覚えてないわ。 白鳥翔がイケメン?どこが?あんた目が悪いんじゃないの。
ヒナは白鳥翔に全く似ていなくってルナに似て本当に良かったわ。
女の子なのに白鳥翔に似ちゃったら可哀想だもの。 それにしてもすっごく可愛いのよね~
子供っていいわあ」

「レナちゃんって動物や子供すっごく好きだよね。」

「え、まあね。癒されるし」

「一見冷たそうに見えるけどそういうギャップっていいよね。 好きだわあ」

いきなり飛び出してくる’好き’って言葉には戸惑う。 何て返事を返せばいいか分からなくなっちゃうから。

ハンドルを握り締めて真っ直ぐに前を向く。 遠くの空、陽が沈みかけてオレンジ色の淡い光が空を包み込んでいる。

ぴたりと話が止まったかと思えば、ジッとこちらを見つめる視線を感じる。 横目でも分かる。 海は今、すごく優しい表情をしている。

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